空気が乾燥し、火災が起きやすくなるこの季節。
実は、私たちが日常的に「ついやってしまいがち」な行動の中に、火災につながる危険が潜んでいます。
2025年に東京消防庁や経済産業省が注意を呼びかけた内容をもとに、今すぐ見直したい身近な火災リスクを3つ紹介します。
【油を拭いたティッシュペーパーから自然発火】
「ヤバイ、めちゃめちゃやってた!」
東京消防庁が「家庭に潜む火災」に注意喚起 火のないところから出火の原因とは、コンロ周りの油汚れを拭いたキッチンペーパーやティッシュを、そのままゴミ箱へ捨てていませんか。
実は、このなにげない後始末が、火災につながるおそれがあります。
東京消防庁は公式Xアカウント(@Tokyo_Fire_D)で、サラダ油が染み込んだペーパー類による火災について注意喚起しました。
調理中に油が跳ねたりこぼれたりしたときに、キッチンペーパーやティッシュを使う人は多いでしょう。
しかし、「捨てたまま放置すると、出火に至る危険性があります!」と注意を促しています。
投稿に添えられた再現実験の動画では、油を拭き取ったティッシュをゴミ箱に入れ、さらに大量のティッシュをかぶせるように敷き詰めて放置します。
すると、数時間後に煙が発生し、さらに数時間後には出火。ゴミ箱自体も溶け始めました。
解説によると、植物系の油に含まれている成分が空気(酸素)に反応し、熱が発生。
山積みになったゴミなどで熱の逃げ場がなくなると、ゴミ箱内が高温になり、出火してしまうといいます。
こうした現象を防ぐには、植物系の油を含んだティッシュなどのゴミを、捨てる前に水で十分に濡らすといった対応が必要です。
また、同様の原理で、アロマオイルを拭き取ったタオルを洗濯し、乾燥機の中で出火するケースもあるため、天日干しするよう促しています。
【こたつで洗濯物を乾かす行為に「大変危険」】
「火災に至る可能性があります」 こたつの誤った使い方 経産省が注意喚起
こたつを本来の用途以外で使うと、思わぬ危険を招くことがあります。
【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室)の公式Xアカウント(@kochijiko)は、「洗濯物をこたつで乾燥させる行為は大変危険です」と呼びかけました。
投稿には、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)による再現動画が添えられています。
こたつで洗濯物を乾燥させようとしたところ、ヒーター部と接触して発火したという事例です。
スイッチを切った状態で、こたつの中に毛布や衣類が積み重ねられています。
その後、スイッチを入れてしばらく経つと、白い煙が出始めました。
やがて、ヒーターの熱源に近い部分にある毛布が発火し、炎も広がり始めます。
洗濯物が乾きにくい時期ですが、誤った使い方で思わぬ事故を起こさないように気をつけましょう。
【電子レンジの庫内汚れが炭化して発火】
「発火するおそれがあるため注意が必要です」
電子レンジ火災の“意外な原因” 経産省が注意喚起
同省は、電子レンジの発火の危険についても注意喚起をしています。
生活に欠かせない便利な家電ですが、つい掃除を後回しにしてしまいがち。
庫内に食品カスや油汚れが残っていると、最悪の場合、火災につながる危険性があるといいます。
投稿に添えられた再現映像では、庫内に汚れが付着した電子レンジで飲み物を温めています。
すると、パチパチと音がし始め、次の瞬間には激しい火花が何度も発生。
最終的に、庫内の汚れに引火して燃え上がってしまいました。
なぜ、ただの汚れが発火の原因になるのでしょうか。
NITEの公式ウェブサイトによると、汚れなどが付着していた場合、使用を繰り返すことで炭化に至るとのこと。炭化した異物は発火するおそれがあるため、注意が必要と解説しています。
こうした事故を防ぐためにも、取扱説明書に書かれた清掃方法や使用上の注意に、一度目を通してみることが大切です。
