災害備蓄品について。
《 “水”について》
インフラがストップし、完全に家庭の水道が復旧するまでには約2ヶ月を要します。
それまでの間は行政の給水車が定期的に避難場所などを巡回することになりますが、被災規模や道路の被害状況により、到着までに発生後3~5日程度かかることもあります。
そこで、ご自身が生き延びるためには必ず飲料水の確保が必要であり、最低3日分、出来れば7日分を準備しておくことが必要となります。
また、生活用水はポリタンクなどで浴槽1杯分程度準備しておくことも必要です。
- “水”の使用についての留意点
・入浴や洗面は出来るだけウエットタオルを使用する
・歯磨きはごく少量の水で濯ぐ
・手洗いはウエットティッシュやアルコール液を使用する
・食器はラップ又はビニール袋で包んで使用する
・洗濯は必要最小限の生活用水で行う
- “水”の備蓄について
備蓄量の目安は、1人一日2~3ℓ(体重1キロあたり50CC)が基本
◇企業の場合は、帰宅困難者用に、1日使用分×3日分×人数分の備蓄が基本
人数が多い場合は使用料と日数は柔軟に考えます。
◇一般家庭の場合は、1日使用分×3日分×人数分の備蓄が基本
《“非常食”について》
“非常食”の定義
・常温で長期保存が可能な食品
・携帯が出来る食品
・加熱不要でそのまま食べられる食品
・水又はお湯を注ぐだけで食べられる食品
・日常で食べている食品
◇企業の場合、1人1日3食×3日分=9食×人数分を基本として、5日~10日分
◇一般家庭の場合、1人1日3食×3日分=9食×人数分を基本として、5日~10日分
《 “トイレ”について 》
深刻で切実な問題の一つが上下水道の復旧です。
被災前の状態に戻り安心して使用できるようになるには2ヶ月程度を要するため、水洗トイレは雑用水で流しても限界があることから使用できません。
特に地震による下水道管の破損や集中豪雨による内水氾濫時にはトイレは流してはいけません。
そんな時に役立つのが凝固剤を使用する簡易トイレです。
備蓄の目安は、1人1日平均7回トイレに行くとして、7日間を想定します。
毎回排泄するごとに交換する場合は、1人で49セット、家族4人で196セットが必要になります。
避難所に設置される仮設トイレは諸々の問題が発生していて、使用には一人ひとりがマナーを守り使用することが必須です。
《“明かり”について》
被災直後に必要となる“明かり”は懐中電灯やケミカルライトと言われています。
それらを使用し、長期使用のLEDランタンやソーラーライト等の準備も必要となります。
また、昨今は電源消失時に指導点灯するライトの使用も有効です。
避難場所での避難生活には乾電池を使用する電灯器具が適しています。
《“情報”について》
電気がストップしている中ではいかに災害などの情報を得るかが重要です。
そのような時は、自家発電式のラジオや乾電池式のラジオが有効となります。
ノート型パソコンや携帯電話は非常に便利ですが避難期間が長くなると充電の問題が出てきます。
備えとして、手巻き式やソーラー式ラジオ、乾電池を準備しておけばAMやFMで災害の情報を入手できます。
