《従業員のモチベーションアップ》『受身体質から自立型社員へ』
県央地区で20有余年にわたり資源物の収集運搬を行っているO社様。
行政からの依頼で行う再生資源物の収集運搬は受託金額も既定の物で、従業員には「受身体質」が染みつき、
特に若手従業員の意識改革が難しいとされており「従業員の意識を変えなくては」という経営陣の強い思いが
あった。
経営陣の中でも現場管理を任されている取締役からの依頼でモチベーションサーベイ及びインタビューによる
診断の結果、従業員個々への仕事の割振りと待遇に対する満足度が、モチベーションファクターの中で最も低い
ことがわかった。
単純に報酬の額の高低を問題にしているのではなく「頑張っても頑張らなくても評価は同じ」、「成果を出しても
報われない」、「出来る従業員に仕事が集中し出来ない従業員がラクをしている」「新人が入社しても育成すると
いう考え方が乏しく中々居つかない」といった、不納得感のある現実から脱却できる従業員の教育訓練制度や評価
制度、報酬制度を求めていたことがわかった。
また、当然のことながらマネジメントに対する満足度も非常に低く、「上司と話すことがほとんどない」「上司
からの評価の結果を聞いたことがない」など、マネジメント層が役割を認識しておらず、組織内のコミュニ
ケーションが閉塞していることがわかった。
多くの従業員が「会社に期待することなんてない」と会社への参画意識は薄く、自分自身の仕事にもやりがいを
見失っている状態にあった。
モチベーションアップの為の主活動は、
★全社コミュニケーションの活性化(社員と経営陣の信頼関係強化)
★人事評価制度改革(上司と部下の信頼関係強化)
★階層別研修(主に階層ごとの信頼関係強化)
を提案し実施。
その結果、中間管理職数名のそれぞれの役割と目標が明確になり新人として入社した従業員の芽も育っており、
将来の見通しも明るくなってきた。
人事制度改革の結果、自分の仕事の結果や取り組み姿勢をきちんと認められることにより、すべての従業員が
やりがいを見出し始めたようです。